京セラフィロソフィーの内容や、最近読んだ本についての個人的な感想のページです。
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創業時、京セラは間借りの社屋でスタートし、従業員が百人に満たない頃から「京セラは世界的視野に立って世界の京セラへ前進する」と言ってきました。ちっぽけな会社でありながら世界に目を向けるということは、高く大きい目標をもつということと同じです。
高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しかもたない人にはそれなりの結果しか得られません。自ら大きな目標を設定すれば、そこに向かってエネルギーを集中させることができ、それが成功のカギとなるのです。
明るく大きな夢や目標を描いてこそ、想像もつかないような偉大なことが成し遂げられるのです。
(『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P435より)
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高い目標をもつというのは、案外難しいものです。
昨日最終回を迎えたNHKの大河ドラマ『軍師官兵衛』で、黒田官兵衛が晩年に「天下を狙う」という野望で動きます。
しかし、「天下を狙う」という目標を掲げていた大名は群雄割拠の時代であっても多くありませんでした。
なぜか?
それは、ほとんどの大名が「天下統一」という目標に対して、「リアルなサクセスストーリーをイメージする」ことができなかったからだと思います。
徳川家康は自身が開いた幕府を安定的に治めるための方策を細かい部分まで築き上げ、次世代へ引き継がせました。
それは家康が将来へのイメージを、ずっと以前から描いてきていたから可能だったのでしょう。
果たして如水は同様のことを考えていたのでしょうか?
高い目標をもつことは大切です。
しかしより大切なのは、その目標をどうやって達成し、達成した先には何があるのかというイメージを共有できるかということだと思います。
それがなければ、仮に目標に到達できても、それは一瞬の喜びでしかありません。
そしてその後には、混乱と苦悩が待っています。