仕事は真剣勝負の世界であり、その勝負には常に勝つという姿勢でのぞまなければなりません。
しかし、勝利を勝ち取ろうとすればするほど、さまざまなかたちの困難や圧力が襲いかかってきます。このようなとき、私たちはえてして、ひるんでしまったり、当初抱いていた信念を曲げてしまうような妥協をしがちです。こうした困難や圧力をはねのけていくエネルギーのもとはその人のもつ不屈の闘争心です。格闘技にも似た闘争心があらゆる壁を突き崩し、勝利へと導くのです。
どんなにつらく苦しくても、「絶対に負けない、必ずやり遂げてみせる」という激しい闘志を燃やさなければなりません。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P305より)
----------
争い事を好まない人は、リーダーとしての資質に欠けるのか?
集団をグイグイ引っ張っていくリーダータイプからみると、問題を避けようとするのは、逃げていると受け止められることもあるでしょう。
でも私は必ずしもそうは考えません。
問題を避けようとすることも、必要なことではないかと考えます。
一時的にシェアを奪われたり、撤退せざるを得ない状況になることは、ビジネス上ではよくあることです。
しかしそれで無理やり巻き返そうとして、どこかで誰かに負荷をかけ過ぎると、却って状況が悪くなることもあります。
もちろん何の負荷もかけず、常によい状況を保てる訳ではないことは承知しています。
ただ、負荷をかけるにしても、どうしてそれが必要なのかを理解してもらった上でなければ、その場しのぎとしか受け取られないと考えます。
だからリーダーはいつも先を読み、どういう手を打たなければならないかを事前にメンバーに知っておいてもらう必要があると思います。