仕事を正しく進めていくためには勇気が必要です。ふだん私たちは、周囲の人から嫌われまいとして、言うべきことをはっきり言わなかったり、正しいことを正しく貫けなかったりしてしまいがちです。
仕事を誤りなく進めていくためには、要所要所で正しい決断をしなければなりませんが、その決断の場面では、勇気というものが必要となります。しかし、そこでの勇気とは蛮勇、つまり粗野で豪傑と言われる人のもっている勇気とは違います。
真の勇気とは、自らの信念を貫きながらも、節度があり、怖さを知った人、つまりビビリをもった人が場数を踏むことによって身につけたものでなければなりません。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P298より)
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リーダーにとって大切なのは、決断すること。
それを行うためには自分の決断に対して責任を持つこと。
それを行うには批判や非難に負けないだけの勇気が必要だと思います。
決断できない人、決断を誰かに委ねてしまう人、決断することから逃げて誰かに責任を押し付ける人…。
そういう人は本当に多い気がします。
しかしそれは責められることでもないのかもしれません。
なぜなら人間はみんな弱い部分をたくさん持っているから。
昨日とあるメルマガで紹介されていた本
『子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話』平光雄・著 致知出版社
の中で以下のような言葉がありました。
「子どもたちに勇気の大切さを教えないことが、目先の保身を選ばせる」
みんな自分の身を守ることに意識が向きすぎていて、それが講じると自分さえ良ければ他の人が割りを食っても仕方がないと思うようになるのでしょう。
他にも「配慮=やられていやなことを他人にしない」ということの説明についての話など、いろいろと参考になりそうな逸話がたくさん載っているので、早速読んでみたいと思います。