責任をもって仕事をやり遂げていくためには、仕事に関係している人々が、お互いに気づいた欠点や問題点を遠慮なく指摘しあうことが必要です。
ものごとを「なあなあ」で済まさずに、絶えず「何が正しいか」に基づいて本音で真剣に議論していかなければなりません。欠点や問題に気づいていながら、嫌われるのを恐れるあまり、それらを指摘せずに和を保とうとするのは大きな間違いです。
ときには口角泡を飛ばしてでも、勇気をもってお互いの考えをぶつけ合っていくことが大切です。こうした中から、本当の意味でお互いの信頼関係も生まれ、より良い仕事ができるようになるのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P168より)
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意見をぶつけられる人って、現代においては「空気読めない」人ってことになります。
そういう人を排除しようとする社会に育った人が、意見をぶつけあうことなど出来るわけがない。
真剣であればあるほど、煙たがられる。
そんな風潮に慣らされると、真剣に向かってくる人達にまともに対応できなくなって、いつの間にか理想とは程遠い現実に甘んじなければならなくなる。
要するにゆでガエルですね。
気がついて鍋から飛び出す勇気を持ちたいものです。