よく九〇パーセントうまくいくと「これでいいだろう」と妥協してしまう人がいます。しかし、そのような人には、完璧な製品、いわゆる「手の切れる製品づくり」はとうていできません。「間違ったら消しゴムで消せばよい」というような安易な考えが根底にあるかぎり、本当の意味で自分も周囲も満足できる成果を得ることはできません。
営業にしろ製造にしろ、最後の一パーセントの努力を怠ったがために、受注を失ったり不良を出したりすることがあります。
自分自身の努力をさらに実りあるものとするためにも、仕事では常にパーフェクトを求めなければなりません。
(『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P92より)
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現場で仕事に従事している時には、この考え方は重要だと思ってました。
今でも大切な考え方だと思います。
しかし、みんながみんな同じように思えるとは限りません。
中には「いつもいつも完璧なんて無理だ」と思う人もいます。というかそっちのほうが多いのが実状です。
もちろんその意見に引きずられて、品質が低下するというのは論外ですが、ではどこまでを目指すのが妥当かと言われれば、やっぱり最高のレベルになってしまいます。
現場を鼓舞し続けて、全員の士気を高めつつ、常に最高のものを目指す。
それが理想的な組織でしょう。
それには引っ張っていくリーダーがメンバーに信頼されていて、みんながリーダーの意見に素直に従うことができる状態でなければ難しい。
さらに難しいのは、リーダーは最高を目指すようにみんなを引っ張っていきながらも、最高ではないパフォーマンスしかできないメンバーをどう指導するかということ。
私が今一番悩んでいるのはここですかねぇ。