経営とは非常にシンプルなもので、その基本はいかにして売上を大きくし、いかにして使う経費を小さくするかということに尽きます。利益とはその差であって、結果として出てくるものにすぎません。したがって私たちはいつも売上をより大きくすること、経費をより小さくすることを考えていればよいのです。
ですから、〔原材料費〕は〔総生産〕の何パーセントでなければならない、とか〔販促費〕はこれくらい必要だろうといった常識や固定概念にとらわれてはなりません。
売上極大、経費極小のための努力を、日々創意工夫をこらしながら粘り強く続けていくことが大切なのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P479より)
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上手くいっていない会社は、社員が利益確保の仕組みを理解していないからだと私は感じています。
なぜ理解していないかといえば、経営者が社員に仕組みを教えないからでしょう。
ではなぜ経営者は社員に教えないかといえば、これは推測ですが、経営者自身がその仕組を理解していないか、あるいは自分自身が経営判断を誤った時にそのことを知られたくないからではないでしょうか。
私が中小企業診断士の勉強をしているのは、上の推測が正しいのか間違っているのかを確認したいからです。
あるいは、自分自身が経営する立場に立った時に、きちんと仕組みを理解しておきたいと思っているからです。
京セラフィロソフィと稲盛さんの経営は、私が知りたいと思っていることに対して、多くのヒントを与えてくれています。