大きな夢や願望をもつことは大切なことです。しかし、大きな目標を掲げても、日々の仕事の中では、一見地味で単純と思われるようなことをしなければならないものです。したがって、ときには「自分の夢と現実の間には大きな隔たりがある」と感じて思い悩むことがあるかもしれません。
しかし、どのような分野であっても、すばらしい成果を見出すまでには、改良・改善への取り組み、基礎的な実験やデータの収集、足を使った受注活動などの地味な努力の繰り返しがあるのです。
偉大なことは最初からできるのではなく、地味な努力の一歩一歩の積み重ねがあってはじめてできるということを忘れてはなりません。
(『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P111より)
----------
ここでは地味な努力がフォーカスされていますが、重要なのはもうひとつ「改良・改善への取り組み」があります。
私の周りの人達も、みんな真面目で仕事に対して真剣に向き合っています。
ただ、時々真面目なだけではどうしようもない試練が襲うことがあります。
その時にその試練を乗り越えられるかどうかは、この「改良・改善への取り組み」ができているかどうかにかかってきます。
この取り組みは、ある意味やらなくてもいいことだったりします。
「それじゃなくても毎日苦労しているのに、どうしてそんな余計なことまでしなくてはならないのか」と思う人もいます。
しかし、そこでぐっとこらえて「余計なこと」をできる人や組織は、その後の試練をきっと乗り越えられるのだと思います。
私自身そう信じて、今後も一歩一歩努力を積み重ねていこうと思います。