自分自身を高めようとするなら、日々の判断や行為がはたして「人間として正しいものであるかどうか、驕り高ぶりがないかどうか」を常に謙虚に厳しく反省し、自らを戒めていかなければなりません。
本来の自分にたち返って、「そんな汚いことをするな」、「そんな卑怯な振る舞いはするな」と反省を繰り返していると、間違いをしなくなるのです。
忙しい日々をおくっている私たちは、つい自分を見失いがちですが、そうならないためにも、意識して反省する習慣をつけなければなりません。そうすることによって、自分の欠点を直し、自らを高めることができるのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P379より)
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どんな人でも、どんな企業でも、ずっと素晴らしいまま居続けるのは案外難しいものです。
それを維持するためには、驕り高ぶりがないかを常に謙虚に厳しく反省し、自らを戒める必要があります。
これは言葉で書くと平凡ですが、実行するのは並大抵のことではありません。
なぜそう言い切れるかというと、私自身それができているとは到底思えませんし、また実践できていると思える人もほとんど思いつかないからです。
現状の不足を嘆くばかりで、自らの欠点を見直し、少しでも理想に近づこうとする人のなんと少ないことでしょう。
親として子供に残してやれるのは、そういう姿勢を見せることくらいだと肝に銘じる今日このごろです。