人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の三つの要素の掛け算で決まります。
このうち能力と熱意は、それぞれ零点から百点まであり、これが積で掛かるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかにすばらしい結果を残すことができます。これに考え方が掛かります。考え方とは生きる姿勢でありマイナス百点からプラス百点まであります。考え方次第で人生や仕事の結果は百八十度変わってくるのです。
そこで能力や熱意とともに、人間としての正しい考え方をもつことが何よりも大切になるのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P330より)
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仕事や人生の結果が、複数の要素の掛け算だという考え方は、真理をついていると思います。
稲盛さんの解説も、この項目に関しては他よりもたくさんの頁を費やしています。
子供の頃に親戚のおじさんの話を聞いて疑問に思ったことや、福沢諭吉の言葉、日本赤軍メンバー逮捕のニュースで考えたことなど、色んな例をあげて、正しい考え方をもつ大切さを説いています。
私も、これまでの些細な経験上、考え方の重要さは痛感しています。
そして今、子供を持つ身になり、そのことをどうやって子供たちに伝えていけばいいかを真剣に考えます。
ただ、そう思っていながら案外、子供の言動によって私自身が間違った考え方だったと反省させられることもしばしばありますが…。
私が子供から教わっているということは、もしかすると子供のほうが真理に近いところにいるのかもしれません。
私自身が常に誰からでも学ぶ姿勢でいないといけないということですかね。