京セラは「フェアプレイ精神」に<ruby><rb>則</rb><rp>(</rp><rt>のっと</rt><rp>)</rp></ruby>って正々堂々とビジネスを行っています。したがって、儲けるためには何をしてもよいとか、少しくらいルール違反や数字のごまかしは許される、という考え方を最も嫌います。
スポーツの世界でも、反則やルール違反のないゲームからさわやかな感動を受けるのは、フェアプレイ精神に基づいているからです。誰であっても、矛盾や不正に気づいたら正々堂々と指摘をすべきです。
私たちの職場が常にさわやかで活気あふれたものであるためには、一人一人がフェアなプレイヤーであるとともに、厳しい審判の目をもつことが必要です。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P223より)
----------
自ら厳しい環境に身を置くというのは、本当に難しいことです。
誰だって楽な方に流されたくなるもの。
しかしそこをあえて、難しい方向に舵を切るという判断が出来るかどうかが、自分自身を成長させられるかどうかの鍵になると思います。
先日も、両方のケースを身近に体験しました。
自分を追い込んで頑張る人には出来る限り応援したくなりますし、反対に楽な方に行こうとする人には、こちらもそれ相応の対応になってしまいます。
ただしかし、ここでもう一歩踏み込んで、楽な方に行こうとする人にもう一度、苦しいけれど真剣に考える道を一緒に行かないかと声をかけるのも、大切なことだと思っています。
私自身もそうならないよう気を引き締めつつ、協力の輪を出来るだけたくさん広げる努力も必要だと感じています。