人は誰しも単純なミスを起こすことがあります。また、してはならないと知りながらも、つい魔が差したように不正を行ってしまうことがないともかぎりません。
こうしたミスや不正を防ぐためには、複数の部門や人が関わるダブルチェックのシステムが働くようにする必要があります。物品の購入における受入部門と検収部門という複数部門によるチェック、公印の<ruby><rb>捺印</rb><rp>(</rp><rt>なついん</rt><rp>)</rp></ruby>における捺印者と保管者という複数の人によるチェック、数字の計算における二者検算等は、その代表的なものです。
特に金銭関係や物品の管理においては、このダブルチェックを徹底し、ミスや不正を未然に防止する体制にしておかなければなりません。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P595より)
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人間というのは誰でもミスをするのが当たり前だということを、最近みんな忘れがちなのではないかと、マクドナルドの異物混入問題などを見ていると考えさせられます。
昨日NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」でラグビー日本代表ヘッドコーチのエディー・ジョーンズが言っていた言葉も、忘れられません。
「日本人の練習で一番良くないのは、ミスをなくせということ。人はミスをして成長する」
自分自身の経験でも、一番印象に残っているのはミスしたことです。
そしてどうしたらそれを二度と起こさないようになるのかを考えるようになることが、ミスを防ぐ最も有効な手段なのではないかと思います。