私たちは一つのことを究めることによって初めて真理やものごとの本質を体得することができます。究めるということは一つのことに精魂込めて打ち込み、その核心となる何かをつかむことです。一つのことを究めた体験は、他のあらゆることに通じます。
一見どんなにつまらないと思うようなことであっても、与えられた仕事を天職と思い、それに全身全霊を傾けることです。それに打ち込んで努力を続ければ、必ず真理が見えてきます。
いったんものごとの真理がわかるようになると何に対しても、またどのような境遇に置かれようと、自分の力を自由自在に発揮できるようになるのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P129より)
----------
気がつくといつの間にか40代も後半になりました。
これまでの経験を振り返ってみて、自分自身がものごとの本質にどこまで迫れているのかを問いなおすと、はなはだあやしいなぁと思わざるを得ません。
それが元で、自信を持って周囲に接することができていない自分を自覚してしまいます。
この歳になってそんな状況だということに凹むこともありますが、今更取り返しようもないことを思い煩っても仕方ありません。
もっととことん突き詰めて、それを自信に変えていくことで、自分の人生をより充実したものにしなくてはならないと思います。
と同時に、そのことを自分の子供たちをはじめ、後に続く人達に対して、反省の意味もこめつつ伝えていくことも必要だと思います。