目標を達成するためには、その目標が全員に周知徹底されていなければなりません。つまり全員が目標を共有化し、自分たちのものになっていることが必要なのです。
営業部門でも製造部門でも、当月の〔売上〕や〔総生産〕、〔差引売上〕・〔時間当り〕などの数字が全員の頭にしっかりと入っていて、職場の誰に聞いても即座にその数字が口をついて出てこなければいけません。
京セラの〔アメーバ経営〕と〔時間当り採算制度〕では、目標を全員に周知徹底し、共有化を図ることによって一人一人の参画意識が高められ、これが一丸となって目標達成に向かうエネルギーとなるのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P522より)
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各自の目標がバラバラだと、どんなに頑張っても達成は厳しくなるのは当然のことです。
そんなことは誰だってわかっているはずなのに、組織として対応しようとした時に、一つの目標に向かえなくなるのはなぜなのでしょうか。
人はそれぞれ色んな考え方を持っています。それを変えようとするのは容易なことではありません。
組織に集う人達も、それぞれいろいろな考え方を持っていますから、一つの目標を掲げると、それに対して色んな反応があります。
賛成する人も反対する人も出てきます。
でも、それらの意見を汲み取りながら、結果として一つの目標に向かって各自が力を合わせようという意見に全員が納得することが重要であり、かつ最も難しい問題でもあります。
その難しい問題を解決する手段として、全員の考え方を合わせていく努力をすることが大切です。
そしてその努力を日々絶え間なく行えるかどうかが、目標到達の最も重要な要素になります。
組織によってそのやり方は色いろあるでしょう。
その組織にあったやり方を見つけて、その習慣を根付かせることが出来た時に、目標到達も見えてくるのではないでしょうか。
さてさて、今の組織の考え方をどうやって合わせていこうかな?
まずは身近なリーダーとじっくり話してみますか。