人生はドラマであり、一人一人がその主人公です。大切なことは、そこでどういうドラマの脚本を描くかです。
運命のままにもてあそばれていく人生もあるかも知れませんが、自分の心、精神というものをつくっていくことによって、また変えていくことによって、思いどおりに書いた脚本で思いどおりの主人公を演じることもできるのです。人生というのは、自分の描き方ひとつです。ボケッとして生きた人と、ど真剣に生きた人とでは、脚本の内容はまるで違ってきます。
自分というものを大事にし、一日一日、一瞬一瞬をど真剣に生きていくことによって、人生はガラッと変わっていくのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P352より)
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人は普段あまり意識することなしに、色んな人たちに依存して生きています。
それ自体は当然のことですが、そのことにどれくらい自覚があるのかが常に問われています。
またそのことに対して、自分が出来る限りの対応をすることで恩返ししていくという意識があるかどうかも。
依存するとしても、頼る相手が本当に任せて安心かどうかの判断は、自分自身で決めるしかありません。
そしてもし、任せられないと判断したら、自分でもっと頼れる相手を探すしかないでしょう。
しかし案外、人は一度任せてしまうと、安心してしまってその後状況が変わっても再評価することは困難です。
で、結局そのままずるずると評価を先延ばしにし、最終的には悪い結果をつきつけられることになります。
だからこそ、私たちはボケッとせずに、常に真剣に状況を判断しなから生きていかなければならないのだと思います。