京セラでは創業以来、心の通じあえる、信頼できる仲間づくりを目指し、これをベースに仕事をしてきました。したがって社員どうしは、経営者と従業員という縦の関係ではなく、一つの目的に向かって行動を共にし、自らの夢を実現していく同志の関係、つまりパートナーシップという横の関係が基本となっているのです。
一般にありがちな権力や権威に基づく上下関係ではなく、志を同じくした仲間が心を一つにして会社を運営してきたことにより今日の発展があるのです。
これはパートナーとしてお互いを理解しあい、信頼しあえる人間同士の結びつきとなったからこそ可能であったのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P399より)
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人は何のため、誰のために働いているのかということをよく理解しておかないと、信頼できる関係性を築くのは難しくなります。
組織のリーダーは特に、メンバーの性格や思考について理解できないと、メンバーの能力を最大限発揮させることが出来ません。
そのためリーダーに求められる資質は、コミュニケーション能力とバランス感覚が大切です。
しかしここ数年で一気に広まったスマートフォンの登場で、私たちのコミュニケーションの方法は劇的に変化しました。
その影響で、人々の関係の持ち方も変化しています。
そんな中で私たちは、新しい関係性の構築方法を学んでいかなくてはならない状況にあります。
こういう時こそ必要なのは、小手先のテクニックではなく、原理原則を大切にする手法なのかもしれません。