会社は利益を上げなければ成り立ちません。利益を上げることは恥ずべきことでもなければ、人の道に反したことでもありません。
自由市場において、競争の結果で決まる価格は正しい価格であり、その価格で堂々と商いをして得られる利益は正しい利益です。厳しい価格競争のなかで合理化を進め、付加価値を高めていく努力が利益の増加を生むのです。
お客様の求めに応じて営々と努力を積み上げることをせずに、投機や不正で暴利を<ruby><rb>貪</rb><rp>(</rp><rt>むさぼ</rt><rp>)</rp></ruby>り、<ruby><rb>一攫</rb><rp>(</rp><rt>いつかく</rt><rp>)</rp></ruby>千金を夢見るような経営がまかり通る世の中ですが、公明正大に事業を行い、正しい利益を追求し、社会に貢献していくのが京セラの経営です。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P388より)
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製造現場における「利益」とはすなわち「付加価値」です。
では「付加価値」とは何か?
それは、極端に言えば「私たちがここで働いている意味」です。
なぜ私たちはここで働いているのか。それを証明するのが「利益」です。
つまり「利益」が上げられないということは、イコール私たちがここで働く意味はないということになります。
そこまでシビアに日々考えているわけではありませんが、これを忘れてしまうと、いずれ仕事を失います。
失った時にはじめてその大切さがわかります。
だから、私たちは日々緊張感を持って仕事をしなければなりません。