京セラでは不良資産を発生させることを厳しく戒めています。必要なときに必要なだけを買い入れること、必要なものだけを作ることが原則です。余分なものを買ったり、余分なものを作ったりすると、不良在庫を発生させ無駄な経費を使うことになります。
しかし、万々一不良資産が発生した場合には、ただちにこれを処理することです。一時的には損失を出すことになりますが、目先の数字にとらわれず、勇気をもって不良資産を処理しなければなりません。これをせずに問題を先送りにすると、さらに大きな損失につながります。
経営は常に健全な資産状態で行われる必要があるのです。
(
『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P495より)
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何事も、小さいことの積み重ねで成り立っているということを、最近痛感するようになってきました。
どんなことでも、突然成果が出るわけではないからこそ、日々何をするのかをしっかり見極めることが大切なのだと思います。
一時的には損失を出してでも資産をきちんと管理していくという方針を打ち出すことで、働いている人達の迷いがなくなります。
そういうことを細かいところまで徹底して出来るかどうかが、利益を生み出す重要なポイントだということでしょう。
また、自分自身の日々の生活の中でも、それは応用できます。
今何が必要で、そのために出来る準備は何か。それを常に念頭に置いて行動することが、最終的な成果につながっていくことを忘れずに、今年も努力していきたいと思います。