世の中の現象を見ると、宇宙における物質の生成、生命の誕生、そしてその進化の過程は偶然の産物ではなく、そこには必然性があると考えざるを得ません。
　この世には、すべてのものを進化発展させていく流れがあります。これは「宇宙の意志」というべきものです。この「宇宙の意志」は、愛と誠と調和に満ち満ちています。そして私たち一人一人の思いが発するエネルギーと、この「宇宙の意志」とが同調するのか、反発しあうのかによってその人の運命が決まってきます。
　宇宙の流れと同調し、調和をするようなきれいな心で描く美しい思いをもつことによって、運命も明るくひらけていくのです。
（『京セラフィロソフィ』サンマーク出版 P49より）
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目指すべきところが高ければ高いほど、それを説明するための話は抽象化していき、最後には「神」だとか「宇宙の意思」というものを借りなければ表現できなくなってしまうということなのだろうか。
こういう発想は、受けとる側にも高度な柔軟性を求められる気がして、なかなか発言しづらい。
しかしそれができるということが、京セラという会社の強さといえるのだろうか。

いずれにしてもこの心境に至るまでには、私自身まだまだ修行が足りない。